【薪が雨に濡れてしまったら大丈夫?】薪ストーブ屋が考える、乾燥薪と雨濡れ薪の話

ʕ•ᴥ•ʔ 恵みの雨。

私たちの地域では、本当に久しぶりの雨です。

田んぼにも、畑にも、山にも、草木にも、ありがたい雨。
まさに恵みの雨です。

ただ、薪ストーブ屋としては、少し気になることもあります。

実は今、薪棚の上にあった波板トタンがほぼありません。

外したわけではありません。
外れたわけでもありません。

田んぼにイノシシが入ったのです。

急きょ、薪棚に使っていた波板トタンで田んぼの対策をしました。

もうイノシシさん、入らないで!お願い‼️

そんな日に、久しぶりの雨です。

仕方ありません。
これはもう、仕方ありません。

でも、こういう時に気になるのが、

「薪が雨に濡れてしまったら大丈夫なの?」

ということだと思います。

結論から言うと、もともと乾いていた薪が一時的に雨で濡れたからといって、すぐに使えなくなるわけではありません。

大事なのは、
表面が濡れただけの薪なのか。
中まで乾いていない薪なのか。

この違いです。

雨に濡れた薪と、乾いていない薪は違います

薪が雨に濡れると、心配になる方も多いと思います。

「せっかく乾かしていたのに」
「冬に使えなくなるのでは」
「濡れた薪を焚いたら煙が出るのでは」

そう思いますよね。

でも、乾いていた薪が少し雨に当たったくらいで、すぐにダメになるわけではありません。

雨で濡れるのは、基本的には薪の表面です。
すでにしっかり乾燥していた薪なら、雨が上がったあとに風が通って、日が当たれば、表面の水分はまた抜けていきます。

津和野の夏は暑いです。

日中はしっかり気温が上がります。
山に囲まれているので、暑さと湿気が一緒にくる日もあります。

だから、雨が降らない日が続くと、田んぼも畑も心配になります。
今回の雨は、本当にありがたい雨でした。

そして、雨のあとに晴れて、日中の気温がぐっと上がる日が続けば、表面が濡れた薪はまた乾いていきます。

今回も、正直なところ、

「まぁ、明日明後日の天気で薪もすぐに乾燥するでしょう!」

と思っています。

ただし、これはもともと乾いていた薪の話です。

問題なのは、雨に少し濡れたことよりも、そもそも薪の中まで乾いていないことです。

切ったばかりの木は、まだ水分をたくさん含んでいます。
そのままでは、薪ストーブの薪としては使いにくいです。

火がつきにくい。
煙が出やすい。
暖かさが出にくい。
ガラスが黒くなりやすい。
煙突も汚れやすい。

こういうことが起こりやすくなります。

薪ストーブの調子が悪いように見えて、実は薪の乾燥が足りていなかった、ということもあります。

だから薪は、切って、割って、積んで、風に当てて、時間をかけて乾かします。

雨に少し濡れた薪よりも、乾燥が足りていない薪の方が、薪ストーブにとっては困ります。

濡れた薪は、乾きやすい状態に戻してあげる

雨で薪が濡れてしまったら、まずは焦らなくて大丈夫です。

ただし、濡れた薪をそのまますぐ薪ストーブに入れるのは、あまりおすすめしません。

表面が濡れていると、まずその水分を飛ばすために熱が使われます。

そうすると、火が安定しにくくなります。
燃え始めるまでに時間がかかったり、煙が多くなったり、薪ストーブ本来の暖かさが出にくくなったりします。

特に冬場、火をつけ始める時に濡れた薪ばかりだと、なかなか気持ちよく燃えてくれません。

雨に濡れた薪は、少し乾かしてから使う。
できれば、冬に使う前には乾いた状態で室内や軒下に数日置いておく。

それだけでも、かなり違います。

雨のあとにやっておきたいことは、難しいことではありません。

まず、薪を地面に直接置かないこと。

地面に直接置くと、下から湿気を吸いやすくなります。
雨のあとならなおさらです。

パレットや角材の上に置く。
薪棚に戻す。
少しでも地面から離す。

これが大事です。

そして、風が通るようにすること。

薪は、ただ積めばいいわけではありません。
風が通らないと、乾きにくいです。

津和野のように山が近い地域では、場所によって湿気がこもることもあります。

草が伸びすぎていたら刈る。
薪棚のまわりを少し空ける。
壁にぴったりくっつけすぎない。

そういう小さなことでも、乾き方が変わります。

やっぱり薪棚には屋根があると安心です。

今回、うちの薪棚の波板トタンは田んぼに出張中ですが、本来は薪の上にあった方がいいです。

薪棚は、上からの雨を避けるためにあります。

ただし、全部を囲ってしまうのはよくありません。

雨は避けたい。
でも、風は通したい。

このバランスが大事です。

ブルーシートで薪全体をぴったり包んでしまうのも注意が必要です。

雨は防げるかもしれません。
でも、中に湿気がこもります。

薪は、濡らさないことも大事ですが、濡れたあとに乾くことも大事です。

薪棚は、密閉する場所ではありません。
風が抜ける場所です。

津和野の暮らしでは、薪も田んぼも自然相手です

今回の出来事も、まさに津和野の暮らしだなと思います。

雨が降らなくて困る。
やっと恵みの雨が降る。
でも、薪棚の屋根がない。
なぜなら、イノシシが田んぼに入ったから。
急きょ、波板トタンで対策する。

なかなか思い通りにはいきません。

でも、田んぼも大事。
薪も大事。
山も天気も動物も、全部こちらの都合だけでは動いてくれません。

薪ストーブのある暮らしは、きれいに積まれた薪だけでは成り立ちません。

草を刈る。
薪を運ぶ。
薪を割る。
雨を気にする。
イノシシ対策をする。
暑い日に汗をかく。
冬の火を思いながら、夏に準備する。

そういう暮らし全部が、薪ストーブにつながっています。

よく乾いた薪は、本当に気持ちよく燃えます。

火がつきやすい。
炎がきれいに立つ。
煙が少ない。
ガラスも汚れにくい。
部屋もよく暖まる。

薪ストーブの良さをしっかり感じるには、薪の状態がとても大事です。

本体の性能も大切です。
煙突の施工も大切です。
でも、毎日使う薪が乾いていなければ、薪ストーブの良さは出にくくなります。

だから、薪のことはとても大事です。

薪ストーブは、火を入れる冬だけの道具ではありません。

春に木を切る。
夏に割る。
雨を気にする。
秋に準備する。
冬に焚く。

一年を通して付き合うものです。

まとめ|雨に濡れても、慌てず乾かせば大丈夫

久しぶりの雨は、恵みの雨でした。

田んぼや畑にとっては、本当にありがたい雨です。

薪棚の屋根がない今の我が家にとっては、少し気になる雨でもありました。

でも、乾いていた薪が一時的に雨に濡れたからといって、すぐに使えなくなるわけではありません。

大事なのは、

表面だけが濡れた薪なのか。
中まで乾いていない薪なのか。
雨のあとに風が通るか。
地面から離れているか。
また屋根をかけられるか。

ということです。

雨に濡れたら、また乾かせばいい。

完璧にはいかないけれど、自然相手の暮らしはそんなものです。

イノシシが来ることもある。
急に雨が降ることもある。
暑い日が続くこともある。
薪棚の屋根が田んぼに出張することもある。

それでも、冬に気持ちよく火を入れるために、できることを少しずつやっていきます。

とにかく久々の雨。
恵みの雨です。

そして薪は、また明日明後日の天気で乾いてくれるでしょう!


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