
施工事例の記事でも、僕はよく、「今日は火入れ式でした🔥」と書いています。
でも、薪ストーブをまだ使ったことがない方からすると、
「そもそも火入れ式って何をするの?」
「何か特別な儀式をするの?」
「設置したら、その日から普通に焚いていいの?」
と思いますよね。
bluebearでは、薪ストーブの設置が完了したあと、オーナーさんご自身に初めて火を入れていただく時間を「火入れ式」と呼んでいます。
僕たちが横で一緒に確認しながら、
火のつけ方。
空気の調整。
薪を追加するタイミング。
安全に使うための注意点。
などをお伝えします。
僕にとって火入れ式は、工事が終わる日というよりも、
「薪ストーブのある暮らしが始まる日」
です。

薪ストーブの「火入れ式」では何をする?
bluebearの火入れ式では、まず薪ストーブや煙突の状態を確認したうえで、実際に火を入れていきます。
基本的には、オーナーさん自身に着火していただきます。
薪ストーブは、スイッチを押せばすぐ暖かくなる暖房器具ではありません。
焚き付けを準備して、火をつける。
薪へ火を移していく。
炎の様子を見ながら空気を調整する。
温度が上がったら薪を追加する。
最初は分からないことばかりで当然です。
だから火入れ式では、実際の炎を見ながら、
「このくらいの炎なら大丈夫」
「ここで薪を追加します」
「このタイミングで空気を調整します」
というように、ひとつずつ確認していきます。
薪ストーブによって操作方法も違います。
ダンパーがある機種。
空気調整レバーだけの機種。
触媒を使う機種。
蓄熱性の高い機種。
同じ「薪ストーブ」でも、使い方にはそれぞれ特徴があります。
そのため、カタログやインターネットを見るだけではなく、自分の家に設置された、自分の薪ストーブを実際に焚きながら覚えることがとても大切だと思っています。
bluebearでは、薪ストーブの設置後にオーナーさんによる火入れ式を行い、使用方法や着火方法をご説明しています。設置後も、分からないことがあれば相談していただけるようアフターサポートを行っています。
bluebearの薪ストーブ設置から火入れ式までの流れを見る
「火入れ式」と「慣らし焚き」は同じもの?
ここは、薪ストーブを調べていると少し分かりにくいところだと思います。
火入れ式と慣らし焚きは、同じ意味ではありません。
bluebearでいう「火入れ式」は、
オーナーさんが初めて薪ストーブへ火を入れ、使い方や安全な焚き方を一緒に確認する時間。
です。
一方で「慣らし焚き」は、
新しい薪ストーブ本体を、少しずつ熱に慣らしていく初期の燃焼。
のことです。
特に鋳物製の薪ストーブでは、急激な温度変化を避けるために慣らし焚きを行うようメーカーから案内されている場合があります。ダッチウエストジャパンでも、新品の鋳物ストーブでは急激な温度変化による破損を避けるため、徐々に熱へ慣らす「慣らし焚き」が必要と案内されています。
ただし、
「何℃まで上げるのか」
「何回慣らし焚きをするのか」
「どのくらい薪を入れるのか」
といった方法は、機種によって異なります。
ですので、
インターネットで見た別の薪ストーブの方法を、そのまま自分の薪ストーブで行わないこと。
これも大切です。
設置した薪ストーブの取扱説明書と、販売・施工店からの説明に沿って使ってください。

初めて火が入る日は、やっぱり特別です
火入れ式は、使い方を説明する時間です。
でも、それだけではありません。何度立ち会っても、初めて薪ストーブに火が入る瞬間は、やっぱりちょっと特別です。
最初は操作方法を気にしていたオーナーさんも、炎が安定してくると、だんだん薪ストーブの前で炎を眺めるようになります。そして、自然と笑顔になります。
以前、萩市でアスペンC3の火入れ式をした時も、オーナーさんが自然と笑顔になって、僕も一緒に笑顔になりました。
薪ストーブの焔を見ながら会話が弾む。
「暖かな暮らしが始まるなぁ」と感じた火入れ式でした。
また、吉賀町でピキャンオーブンを設置した時には、パンづくりが得意なお隣さんも一緒に火入れ式へ参加されました。薪ストーブは家族だけで楽しむこともできますし、ときにはご近所さんや友人が自然と集まる場所にもなります。
「火入れ式」という名前は少しかたい感じがするかもしれません。
でも、僕がいつも感じるのは、初めて火をつけて、みんなで炎を見ながら「これからこの薪ストーブと暮らしていくんだな」と実感する時間ということです。
決まった儀式をすることよりも、そこから始まる暮らしの方が大切だと思っています。
火入れ式が終わったら、薪ストーブとの暮らしが始まります
火入れ式をしたら、薪ストーブ屋の仕事は終わり。
ではありません。むしろ、ここからです。
実際に薪ストーブを使い始めると、
「昨日よりガラスが黒いけど大丈夫?」
「薪を入れるタイミングはこれで合っている?」
「煙突掃除はいつするの?」
「この薪、ちゃんと乾いている?」
「今日はなかなか火がつかない」
など、いろいろな疑問が出てきます。
僕たち自身も薪ストーブのある暮らしをしています。
薪をつくります。
乾かします。
火をつけます。
料理もします。
煙突掃除もします。
だから、設置した薪ストーブだけではなく、その先にある暮らしまで含めてお付き合いしたいと思っています。
bluebearでは、設置後のアフターサポートも行っており、初回メンテナンスは無料で案内しています。
薪ストーブを気持ちよく焚くためには、薪の準備も大切です。
「薪っていつ準備するの?」
という方はこちらの記事もぜひご覧ください。
薪はいつ作る?冬になって慌てないための、梅雨から始める薪づくり
これから薪ストーブを検討される方へ
薪ストーブを検討されている方とお話ししていると、「自分でちゃんと火をつけられるかな」と心配される方がいます。
大丈夫です。最初から分かる人はいません。
僕も、薪ストーブは実際に火を扱いながら覚えていく道具だと思っています。
火をつける。
炎を見る。
薪を追加する。
空気を調整する。
少しずつ、薪ストーブとの距離が近くなっていきます。
だからbluebearでは、取り付けて終わりではなく、最初の火を一緒に見ます。
薪ストーブを設置したその日から、オーナーさんの「薪ストーブのある暮らし」が始まります。そのスタートに立ち会えることは、僕にとっても嬉しい出来事です。
火入れ式の日に、「薪ストーブを入れてよかったな」と思っていただけるように。
そして、その先の冬を、ながく暖かく過ごしていただけるように。
これからも、しっかりオーナー様に寄り添った薪ストーブ屋さんでいたいと思います。
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