#1『薪ストーブ屋さんの頭のなか』

役場の農林課から薪ストーブ屋さんになるまでのことを話していたら、『自給力のある暮らし』という話題になりました。


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話し手:村上久富 (blue bearの薪ストーブ屋さん)
聞き手:佐々木純 (八百屋 / webデザイナー)


❶薪ストーブとの出会い

純:今回は、久富さんと薪ストーブの出会いからお話を伺えればと思うのですが。

久:僕はね、実は自称『世界一の寒がり』じゃったんよ。本当に寒がりだったけえ、どうにかしたいなと思った時にたまたま薪ストーブという存在を知って。ホームセンターの薪ストーブからスタートしたんよね。

純:そうだったんですね。自分の寒がりをいかに解消するかという点からのスタートだったと。

久:そうそう。家を建てたときに、家を作ってくれた人がその薪ストーブを設置してくれてね。そもそもこの家はオール電化じゃけえ、設計上、薪ストーブの『ま』の字も考えとらんかったのよね。

純:本当にたまたまの出会いですね。

久:僕が津和野町の林業農林課の林業係になった時に、「林業のこと全く知らないから、木をチェンソーで切ってみるところから始めよう」みたいな話をしていたこともあって。そしたら、切った木をどうしようとなるんよ。それやったら、今度は薪にしてみようと。たまたま入れた薪ストーブだったけど、その燃料となる薪から自分で確保できるようになったことで薪ストーブがより身近になったよね。

<次ページ:週末林業から薪ストーブ屋さんになるまでの物語>

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